あるお客さま。もも前がつっぱる。だるくなる。
股関節の前側をストレッチしても、伸びを感じない。腰は前に押されて、反り腰ぎみ。そんな悩みがありました。
股関節の前側が伸びない。柔らかいからとは限りません
股関節の前側をストレッチしてみる。
でも、思ったほど伸びている感じがしない。
こういう時、
「ここはそんなに硬くないのかな」
と思ってしまいそうです。
でも、僕はそう判断しませんでした。
実際に動きを見ていくと、股関節の前側には窮屈さがあります。
ところが、下半身だけで前側を伸ばしても、本人はあまり伸びを感じません。
伸びを感じない=柔らかい。とは限りません。
股関節の中で十分に動けていないことで、そもそもストレッチされるところまで動けていない可能性もあります。
股関節の前側を伸ばすストレッチは、上半身から変える

そこで、入口を少し変えます。
片膝立ちになって、股関節の前側を伸ばす。
ここまでは普通のストレッチです。
そこから、手を頭の後ろへ。
上半身を少し開きながら、呼吸で体側を広げていきます。
反らさず、ゆっくり。痛みが出たらやめてください。
すると、それまで感じにくかった股関節の前側に、伸びる感覚が出てきました。
伸ばしたいのは股関節なのに、変えたのは上半身。
動かしたい場所をつくるために、別の場所を安定させる。
身体では、こういうことがあります。
反り腰で腰がつらい人は、伸ばす前に「どこが動くか」を見る
この方は、腰まわりにも負担が出ていました。
股関節で動ききれないところを、腰で補っているのかもしれない。
僕はそう考えました。
もも前がつっぱる。
だから、もも前をもっと伸ばす。
それで楽になる人もいます。
でも、伸ばしても感じにくい。
何度やっても同じ。
腰までつらくなる。
そんな時は、硬い場所をさらに伸ばす前に、
どこが動いて、どこが動かないのか。
そこを見た方がいいことがあります。
アンドエイチで見ているのも、そこです。
ただ柔らかくするのではなく、右と左でどう違うのか。どの方向で止まるのか。その時、ほかの場所が代わりに動いていないか。
そこから、その人に合った入口を探します。
もも前のつっぱりも、ただ柔らかくすればいいとは限りません。
伸ばしているのに変わらないなら、伸ばし方ではなく、身体の使い方を見る。
そんな見方もあります。
痛みやしびれが続く場合は、無理にストレッチを続けず、先に医療機関で確認してください。

