「股関節が硬い」と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか。

床に座って足の裏と足の裏をくっつけ、膝を床に近づけていくあれ。やってみると、まったく下りない。

床に座り、足の裏を合わせて膝を床に近づけるストレッチ

ただ、膝が床につかないからといって、股関節が硬いとは限りません。 逆に、ペタンとつく方でも、別の方向はまるで動かないことがあります。

最後に、あなたがどの方向を苦手にしているか、ひとつだけ見つけて帰っていただきます。


ひとつだけ、やってみてください

ひとつの姿勢で、3方向まとめて確認できます。

四つん這いから、右足を両手のあいだへ大きく踏み込む。後ろの左脚は、できるところまで後ろに伸ばす。両手は床についたまま、20〜30秒。反対側も同じように。

きつければ、椅子の座面に手をついても、後ろ膝を床につけても構いません。そのうえで、どこが伸びているかを見てください。


どこが伸びましたか

最初は「全部きつい」と感じると思います。そのなかで、いちばん強い場所をひとつだけ選んでください。

前の脚の、内もも
しゃがむ方向に、動きにくさがあるのかもしれません。深くしゃがむには、股関節が曲がるだけでなく少し外に開くことも必要で、内もも(内転筋)がこの動きに関係します。途中で膝が内に入る方も、ひとつのチェックポイントになります。

後ろの脚の、もも前と付け根
脚を後ろに送る方向かもしれません。この姿勢自体がほぼランジなので、そのまま出ています。付け根の奥にある腸腰筋のあたりが関係する場所です。歩幅が狭い方も、ここに左右差が出ることがあります。

前の脚の、お尻まわり
股関節を曲げながら上半身を前に倒す方向——トレーニングではヒンジと呼びます——かもしれません。お辞儀や、床のものを拾うときの動きです。

ただ、この動きを止めているのはお尻だけとは限りません。太ももの裏が関係していることもあります。「お尻が伸びた=ここが原因」ではなく、この方向が少し苦手なのかもしれない、くらいに見てください。


左右で、違いませんでしたか

右足を前にしたときと、左足を前にしたとき。同じ場所が、同じ強さで伸びましたか。

たいてい、違います。この左右差のほうが、「内ももが硬い」という情報より大事だと思っています。差があるということは、片側はできているということです。


伸びた場所は、原因とは限りません

何をすればいいか、と思われたかもしれません。もう、やっています。あの姿勢です。

いちばん伸びた場所があったなら、そのまま続けてみても構いません。左右差があったなら、きつかった側を少し長めに。毎日でなくて大丈夫です。2〜3日に1回で足ります。

ただ、伸びた場所がそのまま原因とは限りません。同じ「内ももが張る」でも、本当に硬いのか、支えられていないのか、別の場所を補っているのかで、やることは変わります。

このチェックの目的は、苦手な方向をひとつ知ること。いまはそれで十分です。

痛みや鋭い詰まり、しびれが出る場合は、無理に続けないでください。


最後に

「股関節が硬い」という一言だけでは、まだ情報が足りません。

どの方向に。右と左のどちらが。どんな動きのときに。そこまで見ると、やることが変わります。

神山町のアンドエイチで最初に確認するのも、そこです。ただ柔らかくするのではなく、いまの体がどの方向を苦手にしているのかを先に見つけます。

あなたの股関節は、どの方向が気になりましたか。